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キャンピングカーのある暮らし(1)電気はどうなってるの?

特集

キャンピングカーを自宅兼仕事場として生活している筆者。自分としては、家に住んでいるのとさほど変わらないと思っているのですが、知らない方々にとっては興味津々ですよね。

 

今回はキャンピングカーにおいてのライフラインのひとつ「電気」について、我が家・Rocky21を例に解説します。

 

ちなみに筆者は機械オンチで理数系はサッパリなので、これから述べる内容は専門的なものではありません。あくまで実生活の中で感じた範囲でお送りします。

キャンピングカーの電気のしくみ

キャンピングカーには車両のメインバッテリーとは別に、車内で使用する電気を供給するための「サブ」バッテリーが装備されています。蓄電方法は走行充電、外部電源からの充電、そして近年ではソーラーパネルを設置するのが主流となっており、過充電を防ぐためのコントローラーも接続されています。

冷蔵庫や車内照明などはサブバッテリーから直接、電源を引いてありますが、一般家庭用コンセントを使用する場合はサブバッテリーにインバーターを接続して、DC12V→AC100Vに変換する必要があります。

多くのキャンピングカーには、すでにインバーターが繋がっていますので、インバーターのスイッチをONにするだけです。

サブバッテリーについて

筆者のキャンピングカーにはサブバッテリーとしてグローバルユアサのディープサイクルバッテリーを4個設置しています。容量は105A。多くのキャンピングカーにサブバッテリーとして搭載されているのは100Aクラスのものでしょう。それを何個くらい設置するかは、ユーザーがどれくらいの電力を必要としているかで変わりますが、おおむね2個くらいではないでしょうか。

使用可能時間はバッテリーの性能によっても差があります。まだまだ高価ではありますが、リチウムバッテリーの人気も高まっていますね。

バッテリーの平均的な寿命は2〜3年とされています。
夜間に電気を消費するなど、バッテリー残量が少なくなっている状態でエンジンをかけると一気に電気が流れるので、バッテリーに負荷がかかると聞いた事があります。その点、ソーラーなら朝日が昇るとともに緩やかに充電するのでバッテリーに優しいのだとか。

そのお陰か、筆者の場合、サブバッテリーの交換頻度はだいたい4年から6年くらいです。

インバーターについて

先ほど「多くのキャンピングカーにはすでにインバーターが繋がっている」と書きましたが、どんなインバーターなのか確認しておきましょう。まずは「出力」は何ワットなのか。記載されているのは最大出力なので、それよりも50Wほど少なく見積もっておけば確実です。

ノートパソコン 100W、液晶テレビ 150W、などお持ちの電化製品のワット数を計算すると、どれくらいの容量が必要か見当がつきます。

次は「正弦波」であるか。パソコンやマイコン制御の家電を繋ぐ場合は正弦波でないと故障する可能性があります。
販売されているキャンピングカーには「正弦波」のインバーターが接続されているでしょうが、もしご自身で取り替える場合には購入時に確認することをお忘れなく。

バッテリーチェッカーつきだと、なおいいですね。

当然ながら、出力が1,000Wや2,000Wともなるとインバーター自体の消費電力も大きくなります。またファンの音もそれなりにしますから、気になる方は出力が小さいものを別につけておくのもアリです。(350W以下のインバーターにはファンがついていないものもあります。夏場など高温にならないよう、気をつけて使用してください。)

消費電力を把握しておこう

筆者の日常生活において、もっとも使用頻度が多いのは先ほど例に挙げたノートパソコンと液晶テレビです。

インバーターは、メインで使っているのは150Wと500Wですから、それ以上の電力を要する家電は使用していません。パソコンとプリンターを同時に、パソコンとテレビを同時に使用しても500Wで間に合います。

ごくたまにドライヤーやクーラーを使用するときは発電機を作動させます。以前は電子レンジや炊飯器も持っていましたが、発電機の音がうるさいので「いつでも・どこでも」とはいかず、結局は鍋で温めたりご飯を炊いたりするようになりました。

それから失念しがちなのは、冷蔵庫も(ガスで可動させていたとしても)常時わずかながら電力を消費しているということ。ほか水道ポンプ、換気扇、FFヒーター、アンテナチューナー、エントランスの自動ステップ、ポーチライトなども電気を消費していることを忘れがちですね。

オールドユーザーさんは必ずと言っていいほど室内灯を電球からLEDに変えています。

サブバッテリーを長持ちさせるには

サブバッテリーを長持ちさせるコツは、とにかく負荷をかけない事です。過放電はもちろん、過充電も大敵ですし、暑さ(熱さ)にも気をつけなければいけません。バッテリーを増設する際には、必ず通気孔を設ける必要があります。

大容量の電力を消費する電化製品を使用しないという考え方もありますが、どうしても電子レンジやドライヤーなどを使用したい時は、発電機を稼働するといいでしょう。ただ、発電機は騒音がするのでTPOをわきまえないといけませんね。

購入する前に知っておきたいこと

退職したのを機に軽キャンパーを購入し、さっそく長期旅行に来ているという方と出会いました。聞けば、まだ1ヶ月しか経っていないのにサブバッテリーの調子が悪いと困っている様子。

その軽キャンパーには50Wくらいの小さなソーラーがついていました。ソーラーが何ワットなのか、サブバッテリーの容量はどれくらいなのか、質問しても「わからない」とのことでしたが、インバーターだけは「2,000W」とはっきり覚えています。わざわざ1,000Wを2,000Wに交換したそうです。ディーラーからは、これで電子レンジでもドライヤーでも問題なく使えますよ、と説明されたのだとか。

そして毎日、大容量の電力を消費しつづけていたのです。

サブバッテリーの容量が分からないにしても50W程度のソーラーでは充電が追いつかないはずです。走行充電はメインバッテリー優先で余ったらサブバッテリーを充電するという仕組みなので、走り続けていなければ当てにはできません。

その軽キャンパーでは、サブバッテリーが床下にあるので走行中はアスファルトからの照り返しも強く(出会ったのは夏)、熱さで参っている可能性もあります。さらに驚くべき事にサブバッテリーの収納場所が密閉されていて、ファンはおろか通気孔もないというではありませんか。

そのうえ、サブバッテリー1個に対して2,000Wのインバーターを設置しているのです。サブバッテリーが105Aだとしても、2,000Wのインバーターは大きすぎます。これでは負荷がかかり過ぎて悲鳴を上げても仕方ありません。

筆者のキャンピングカーはサブバッテリー4個なのに、それでも「1,000Wのインバーターなんか必要ないんじゃないか」「電子レンジやドライヤーを使う時は発電機を回せばいい」とアドバイスされました。たとえ短時間でも、電子レンジや炊飯器、ドライヤーなどを使用すればサブバッテリーへの負担は大きいです。

おそらく、ふだん通りに近い生活をしていて、過放電してしまったのではないでしょうか。バッテリーは決して安いものではありませんし、多少の不便は感じたとしても、長持ちしてくれるよう大事に使った方がいいと筆者は思います。

まとめ

せっかくキャンピングカーを購入するのであれば、家と同等の設備を求めてしまう心理は否定できません。しかし、限られた設備であっても、しっかりと仕組みを理解しておけば「こんなはずじゃなかった」と落胆することもないはずです。

あるものを最大限に活かすという面白さ、発想する楽しさもキャンピングカーならでは、ではないでしょうか。

この記事を書いた人

記事提供:しう@そと

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